YouTube一般知識
2024/2/29

YouTubeの平均視聴時間は大切な指標の1つ!目安や伸ばすためのポイントを解説

YouTube運用での成果を上げることを目指す際には、視聴者が動画をどれほど見ているのかを示す「平均視聴時間」に着目してみることがポイントです。

自社の動画コンテンツが視聴者にどれだけ見られているかを把握できるほか、チャンネルの成長戦略を練る際にも役立ちます。

一方で、しっかりと平均視聴時間を把握していない場合、YouTubeのアルゴリズムから不利な扱いを受けるリスクもあり、チャンネルの成長が妨げられる恐れもあります。

本記事では、YouTubeの平均視聴時間の重要性や確認・改善方法について解説します。

平均視聴時間は、自分のYouTubeチャンネルを伸ばすのに重要な指標なので、ぜひ最後までご一読ください。

 

YouTube運用で『ただ再生回数を増やせば良いと思っている』方はいませんか?

目指すべき目的・チャンネルの方向性が間違っていると、そのチャンネルは赤字で終わるかもしれません。

NOGICでは、再生回数を伸ばすために必要な要素を6つに定義しており、最速で結果を出します。

万が一、弊社YouTube運用で納得いく成果を体感頂けなかった場合、運用代行費用の全額を返金いたします。

赤字のまま終わらないために、まずはNOGICの無料診断を受けてみませんか?

YouTubeの平均視聴時間とは平均再生時間と類似した指標

YouTubeの平均視聴時間とは平均再生時間のこと

YouTubeの平均視聴時間とは、平均再生時間と類似した指標です。

平均視聴時間とは、その動画を視聴者全員を平均した際に何分見たかを表す指標になっています。具体的には以下の計算式で表せます。

  • 動画尺 × 視聴者維持率 = 平均視聴時間

平均再生時間は、一本の動画がどのくらいの時間視聴されたかを示す指標であり、下記の式で計算されます。

  • 平均再生時間 = 合計動画再生時間 ÷ 動画の開始回数

例えば、20秒の動画を1人のユーザーが最後まで視聴し、別のユーザーが半分の10秒間視聴した場合、平均再生時間は以下のようになります。

  • 動画の合計視聴時間:20秒 + 10秒 = 30秒
  • 動画の開始回数:2回
  • 平均再生時間 = 30秒 ÷ 2回 = 15秒

この15秒という数字が平均視聴時間であり、動画が平均してどれだけの時間見られているかを示す重要な指標です。

また、アルゴリズムに優遇されるためには、視聴者維持率と平均視聴時間の両方が大事です。

この際に、「動画尺が長ければ、平均視聴時間は増えるが視聴者維持率が落ちてしまう」と悲観する必要はありません。

また、自分の動画の視聴者維持率を知りたい場合は、YouTubeアナリティクスを用いることで、他の動画との比較が見られます。

YouTubeで平均視聴時間が大切な指標となる理由

YouTubeで平均視聴時間が大切な指標となる理由

YouTubeで平均視聴時間が大切な指標となる理由は、以下の2つです。

  • 理由①:再生回数が増えやすいため
  • 理由②:広告収入が上がりやすいため

次項でそれぞれ解説します。

理由①:再生回数が増えやすいため

YouTubeで平均視聴時間が大切な理由の1つは、再生回数が増えやすくなる点にあります。

平均視聴時間が長ければ長いほど、YouTubeのアルゴリズムにより評価され、おすすめに出やすくなるのです。

それにより、ホーム画面、検索結果ページ、関連動画セクションなどでの露出が増えるため、インプレッション数(動画が表示される回数)が増加します。

インプレッション数が増えると、自然と動画の視認性が高まり、結果として再生回数の増加が期待できます。

平均視聴時間を伸ばすことで、再生回数が増えやすくなり、視聴者を獲得する機会も増やすことが可能です。

理由②:広告収入が上がりやすいため

平均視聴時間がYouTubeで重要視されるもう1つの理由は、広告収入の増加が期待できるためです。

動画の平均視聴時間が長いほど、動画内で視聴者に表示される広告の数は増えるためです。

例えば、15秒あたりに広告が1回表示されると仮定します。

平均視聴時間

表示される広告の数

15秒

1回

1分

4回

このように、1つの動画が視聴される時間が長ければ長いほど、その動画で表示される広告の数も増えるため、収益機会は増大します。

  • このように、平均視聴時間が長い動画は、同じ再生数であってもより高い広告収入を期待できるという利点があります。

YouTubeの平均視聴時間を確認する方法

YouTubeの平均視聴時間を確認する方法

平均視聴時間で大事なポイントは、ターゲット層からの平均視聴時間が高いかどうかです。

そのため、YouTubeアナリティクスを活用し、ターゲット層に近い動画で平均視聴時間が長いか確認することが重要です。

YouTubeの平均視聴時間を確認する方法は、以下の2つです。

  • パソコンからYouTubeアナリティクスを使う場合
  • スマホからYouTubeアナリティクスを使う場合

それぞれの方法を詳しく解説していきましょう。

方法①:パソコンからYouTubeアナリティクスを使う場合

パソコンからYouTubeアナリティクスを使って自分の動画の平均視聴時間を知りたい場合の手順は以下の通りです。

  1. YouTubeにアクセスYouTubeにアクセスし、アカウントにログインします。
  2. YouTube Studioに進む:プロフィールアイコン(画面右上の位置)をクリックし、「YouTube Studio」のオプションを選択します。
  3. コンテンツセクションへ:左のナビゲーションバーで「コンテンツ」をクリックします。再生マークのアイコンが表示された場合は、それをクリックしてください。
  4. 動画を選択:投稿した動画一覧から、平均視聴時間を確認したい動画をクリックします。
  5. アナリティクスを表示:動画のサムネイルの近くにある「棒グラフ」のアイコンにカーソルを合わせるかクリックすると、その動画のアナリティクス情報にアクセスできます。
  6. 平均視聴時間を確認:アナリティクスページを下にスクロールして「平均視聴時間」のセクションを探し、そのデータを確認します。

ターゲット層に近い動画で平均視聴時間が長いかを確認する場合は、「リーチ」の中のある、この動画がおすすめに表示されているコンテンツ下の詳細を調べることで把握できます。

これにより、視聴者がどれだけの時間コンテンツを視聴しているか、その動画のパフォーマンスを把握できます。

方法②:スマホからYouTubeアナリティクスを使う場合

スマートフォンを使って平均視聴時間を確認する場合、YouTube Studioアプリを使用する必要があります。

以下のステップで操作を行ってください。

  1. YouTube Studioアプリを開く:スマートフォンで「YouTube Studio」アプリを開きます。もしアプリのインストールがまだであれば、Google PlayやApp Storeからダウンロードしてください。
  2. コンテンツタブを選択:アプリの下部にある「コンテンツ」タブをタップします。
  3. 動画を選ぶ:投稿した動画の一覧から、分析したい動画をタップします。
  4. アナリティクスを確認:動画情報の下にある「アナリティクス」をタップ後、「さらに表示」を選んで詳細データにアクセスします。
  5. 平均視聴時間を見つける:スクロールして「平均視聴時間」セクションを見つけ、そこに表示されている情報を確認します。

この手順でも、視聴者がどれくらいコンテンツに興味を持っているかのパフォーマンス分析が可能です。

ターゲット層に近い動画で平均視聴時間が長いかどうかを確認する場合は、PCと同様の方法で確認できます。

YouTube平均視聴時間の目安

YouTube平均視聴時間の目安

YouTubeの平均視聴時間の一般的な目安としては、40%以上の視聴率を目指すことが良いとされています。

例えばトータル10分の動画だと、平均視聴時間が約4分以上であれば理想的だと言えるでしょう。

ただし動画の長さによって、平均視聴時間の目安は下記のように異なります。

  • 短い動画(例:5分以下):60 – 70%
  • 中長編動画(例:5〜10分):50 – 60%
  • 長編動画(例:10分以上):40 – 50%

それぞれの数値はあくまで目安であり、各チャンネルや動画内容に応じて目標値は変動する可能性があります。

  • 常にコンテンツを分析し、視聴者が求める価値のある動画を提供し続けることが、長期的な成果に結びつくポイントとなるでしょう。

YouTubeの平均視聴時間を伸ばすためのポイント

YouTubeの平均視聴時間を伸ばすためのポイント

YouTubeの平均視聴時間を伸ばすためのポイントは、以下の6つです。

  1. 最初の30秒で視聴者を惹きつける動画を作る
  2. どの視聴者層の平均視聴時間が長いのか分析する
  3. サムネイルで釣らない
  4. クリック率と平均視聴時間のバランスを取る
  5. ターゲットにハマった動画はじわじわ伸びることを理解しておく
  6. わかりやすく情報量の多い動画を作る

それぞれのポイントを押さえることで、視聴者に安定して視聴される動画作りが可能になります。

それでは、各ポイントについて具体的な方法を確認していきましょう。

ポイント①:最初の30秒で視聴者を惹きつける動画を作る

YouTubeの平均視聴時間を伸ばすためには、最初の30秒で視聴者を惹きつける動画を作りましょう。

動画を見るメリットを強調したり、視聴者に問題提示をしたりして惹きつける工夫が必要です。

  • ストーリーテリング
  • ビジュアル&オーディオの工夫
  • 即効性のある情報提供

このようなポイントを取り入れ、動画の価値を素早く伝えることが求められます。

ポイント②:どの視聴者層の平均視聴時間が長いのか分析する

YouTubeの平均視聴時間を伸ばすためには、どの視聴者層の平均視聴時間が長いのかを分析し、理解することも必要です。

ターゲット層を正確に理解するためには、「YouTubeでどの動画を見た後におすすめされたか、関連動画から来たか」を分析することが有効です。

  • データ分析
  • ターゲティング
  • 関連動画の分析

ここでの注意点としては、チャンネルとして狙っているターゲットと別の視聴者層が長く視聴しても、必ずしもチャンネルの成長に効果的とは限らないという点です。

分析を通して、ターゲットとなる視聴者層の平均視聴時間を伸ばせるようなコンテンツを作る必要があると言えます。

ポイント③:サムネイルで釣らない

YouTubeの平均時間を伸ばす際に、動画の内容と異なるサムネイルで視聴者を呼び込むのはおすすめしません。

なぜなら、ターゲット層以外の視聴者が動画を見ることで、視聴者維持率が下がってしまう恐れがあるからです。

また、ターゲット層以外の視聴者に拡散してしまうことで、動画全体のスコアが下がってしまう可能性もあります。

動画を投稿する際は、動画の内容と異なるサムネイルなどで視聴者を呼び込むのはやめておきましょう。

ポイント④:クリック率と平均視聴時間のバランスを取る

YouTube動画の平均視聴時間を伸ばすためには、クリック率(視聴者が動画を開始する確率)と平均視聴時間のバランスを取ることも重要です。

クリック数とは、広告やサムネイルがどれだけ見られたか(インプレッション)と、実際にどれだけクリックされたかを表す比率です。

ただし、クリック数が多いだけでは意味がありません

なぜなら、クリック数が多くても平均視聴時間が短いなら、それは質の高い動画とは言いにくいからです。

大切なのは、ターゲットとなる視聴者に合わせた良質な動画を作ることです。

そのためには、サムネイル・タイトルの最適化や、動画内容の品質を上げることが必要となるでしょう。

ポイント⑤:ターゲットにハマった動画はじわじわ伸びることを理解しておく

YouTubeの平均視聴時間は、通常爆発的に伸びるわけでなく、じわじわ伸びていくことが一般的です。

ターゲット層に向けた動画であれば、長期的に再生されることが多いです。

一方で、稀に意図していない視聴者層からの平均視聴時間が爆発的に伸びることがあります。しかし、ターゲットと異なる視聴者層では、その人気が持続しないケースがよくあります。

そのため、ターゲット層からの平均視聴時間がすぐに増えなくても、他の視聴者層をターゲットにしないようにしましょう。

一時的なトレンドではなく、ターゲット層のニーズにこだわり続けることが重要です。

ポイント⑥:わかりやすく情報量の多い動画を作る

YouTubeで平均視聴時間を伸ばすためには、わかりやすく情報量の多い動画を作ることも不可欠です。

動画の長さが短いと、視聴者が動画を見る時間も必然的に短くなりがちです。

そのため、動画の長さを少し長めにしてみることは、視聴時間を伸ばす有効な手段の一つです。

ただし、ただ動画の長さを長めにしても、情報量が少なければ視聴者に離脱されてしまう可能性が高まります。

例えば、視聴者が学び、理解できるように情報を整理し、段階的に提示してみましょう。

また、解説に役立つ補足情報や関連するデータを提供し、視聴者の知的好奇心を刺激するのも有効です。

  • このように、内容をより分かりやすく説明したり、追加の情報を提供したりすると、視聴者の興味を強く惹きつけることができます。

平均視聴時間と平均再生率の違い

平均視聴時間と平均再生率の違い

YouTubeにおける平均視聴時間と平均再生率は、動画のパフォーマンスを測る重要な指標ですが、それぞれ違いがあります。

2つの指標は動画のどの部分が視聴されているか(再生率)、視聴者がどれくらいの時間動画コンテンツを見ているか(視聴時間)を別々に示します。

まず、平均視聴時間は動画が再生された合計時間を視聴回数で割ったもので、以下の式が用いられます。

  • 平均再生時間 = 合計動画再生時間 ÷ 動画の開始回数

視聴者がどれだけの時間動画を視聴したかがわかり、動画の魅力や視聴者がどの程度関心を持っているかを確認するのに役立ちます。

  • 次に、平均再生率は、ユーザーが動画で視聴した部分の平均割合(%)です。

計算式が複雑なため、例を元に解説します。

  • 1人のユーザーが動画を最後まで視聴した(動画の開始1回・25%再生1回・50%再生1回・75%再生1回・再生完了1回)
  • もう1人のユーザーが動画の25%まで視聴した(動画の開始1回、25%再生1回)

上記のケースを以下のように数値化できます。

⑥ユーザー

ユーザー1 (完了)

ユーザー2 (25%まで)

合計

①動画の開始回数

1

1

2

②動画の25%再生回数

1

1

2

③動画の50%再生回数

1

0

1

④動画の75%再生回数

1

0

1

⑤動画再生完了回数

1

0

1

これを計算式に当てはめると以下になります。

  • 0.125× 2(①) + 0.25 × 2(②) + 0.25 × 1(③) + 0.25 × 1(④) + 0.125 × 1(⑤) ÷ 2(⑥)

これに基づいて、2人のユーザーがいた場合の平均再生率は、約68.75%(0.6875)となります。

  • 平均視聴時間が長ければ、それだけ動画を通して長い時間視聴者を惹きつけられていることになり、平均再生率が高ければ、多くの視聴者が動画をはじめから終わりまで視聴していることを意味します。

平均視聴時間はYouTubeにおける大切な指標

YouTubeにおける平均視聴時間は、動画の品質やチャンネルのパフォーマンスを示す重要な指標です。

視聴者が動画を最後まで視聴することで再生回数が増え、広告収入の向上にもつながります。

しかしながら、チャンネル運営者には動画コンテンツの質をどのようにして高めるかという課題が残ります。

もしこの記事でご紹介したポイントを用いても平均視聴時間が伸びない場合や運用の方向性に迷う場合は、ぜひNOGICへご相談ください。

YouTubeチャンネル成長のため、無料診断も実施しています。

CONTACT US

動画制作・映像制作をご検討の方 まずはお気軽にご相談ください!

営業時間:10:00-19:00